志村さつき苑のルポ記事の感想が「ハッピーニュース家族賞」に選ばれました!

2017年6月01日木曜日 8:57

こんにちは!今日は法人内の老健の話題です 
 2016年3月に 老人保健施設 志村さつき苑を取材し、介護現場の状況を記事にした共同通信社から先日、法人本部あてに次のようなお知らせが届きました。
  
「昨春、志村さつき苑のUさんに取材をさせていただき、ありがとうございました。
実はあのとき執筆したルポ記事が沖縄タイムズという沖縄の地元紙に掲載され、それを読んだ沖縄の姉妹が寄せた感想が、日本新聞協会の「ハッピーニュース家族賞」に選ばれました。
ハッピーニュースとは、日本新聞協会のキャンペーンで、新聞を読んでハッピーな気持ちや、新たな気付きを与えてくれた記事とコメントを募集しているものです。(Uさんご自身が受賞の対象となるわけではなく、あくまで読者が選ばれる、ということでややこしくて申し訳ございません。)
Uさんの介護士としてのお仕事ぶりについて、高校生と中学生の姉妹が寄せた感想を読んでいただければと思います。
本当にありがとうございました。」

志村さつき苑の夜勤に密着し、介護現場の厳しい状況と、同時に働く職員の誇りややりがいについて書かれた記事です。 

     

 感想文を一部抜粋させていただきます。
 
 介護職 過酷16時間夜勤 
 
17歳 姉
『「もし、これ読んでたらひいばあちゃんもっと楽に生きていたかなぁ」と、妹から新聞記事を渡された。
(中略) 最後の「呼出音の数だけ『ありがとう』」には、目からうろこが落ちた。過酷な勤務をそう変換したことへの驚きと尊敬、そして感謝の念が押し寄せてきた。同時に体の痛みと介護福祉士への罪悪感に苦しみながら逝った曽祖母の死をどこか受け入れられずにいた私の心を溶かしていくような、温かいHAPPYが私を包んだ。介護現場の実務的な厳しい業務だけでなく、目には見えない心のやりとりにスポットを当てて伝えてくれた。・・・』
  
13歳 妹
『・・・(中略)「呼び出し音70回超」の文字で、介護施設で亡くなった曽祖母が浮かんで目と手が止まってしまいました。
体中の痛みが苦しくて、自力では身動きがほとんど取れなくなった曽祖母は、呼び出しコールのひもを「命綱」だと言っていつも手に巻きつけていました。
他の人よりも意識がはっきりしている分、介護スタッフの方を呼んでしまう回数が多いことに本人も罪悪感を感じていたし、母や祖母も見舞いのたびに謝っていたのを見ていたので、私はきっとスタッフにとって呼び出しの音の回数は、ため息の回数だろうと思っていました。でもこの記事には「呼び出し回数=ありがとうの回数」だと書いてありました。「介護現場の大変さの回数=届いた感謝の数」に変換してくれて、職員のやりがいとして伝えてくれました。とてもうれしかった。曽祖母にも届くなら、読んで聞かせたくなりました。・・・(中略)出合ってしまったと思ったはずの苦しい記事は、出合えてよかったと心からの温かいHAPPYな気持ちにさせてくれた記事でした。』

取材を受けたさつき苑のUさんが受賞したわけではありませんが、Uさんの働く現場の記事を読んだことでこの姉妹がハッピーな気持ちになれたというのはとてもうれしいことですね 

新聞記事の全文・感想文の全文は以下の日本新聞協会のホームページに掲載されています。
 → ハッピーニュース2016 受賞作品
どうぞご覧になってください