外科 |
【小豆沢病院で実施している手術および外科関連医療】
1.肛門外科
痔核、肛門周囲膿瘍 等
※痔核治療は切除せずに治す痔核注射療法(ジオン注)を日帰りで実施しています。
(詳細は、トピックスをご覧ください)
2.一般体表外科手術
四肢外傷、体表腫瘍摘出、各種化膿性炎症など
3.乳がん検診 等
板橋区の乳がん検診総合判定医療機関です。
また、通常の乳腺疾患にも外来対応しています。
4.がん化学療法
消化器がん(胃、大腸、食道、膵臓、胆道など)の抗がん剤治療。
乳がんの内分泌治療や抗がん剤治療。
また最近では分子標的治療も実施しています。
保険治療として認可された治療法のほとんどに対応しています。
5.がん在宅緩和ケア
◆板橋区、北区、練馬区に展開する健康文化会の診療所と連携して、長年、がん治療に携わってきたベテラン医師を中心に在宅でのがん終末期医療にも積極的に取り組んでいます。
◆大学病院やがん専門病院などに通院されていた方々にも安心しておかかりいただけます。
→詳しくは下記までご連絡ください。
◇在宅医療に関することは、 【小豆沢病院附属本蓮沼診療所】
◇転院にかんすることは、 【小豆沢病院地域医療連携センター】
→成瀬義夫医師へのインタビュー『在宅末期の患者さんを、生活を支えて10年』は、
【小豆沢病院附属本蓮沼診療所のページ】からご覧下さい。
【お問い合わせ、予約等の窓口】
◆小豆沢病院受付 電話 03-3966-8411(代表)
◆外来診療については → 【外来診療予定表】
トピックス 日帰り手術【痔を切らないで治す硬化療法】 |
内痔核(いぼ痔)の切らない治療法 ジオン注(硬化療法)のご紹介
※ジオン注(硬化療法)は月曜日(午前)金曜日(午前)の福本守男医師が担当
しています。受診の上ご相談ください。
いぼ痔を注射で治す方法を硬化療法といいます。
[脱出を伴う内痔核](注1)に対して、ジオン注(注2)という薬を注射して
痔に流れ込む血液の量を減らし、痔の本態である粘膜の下の組織(血管、結合組織)に
炎症を起こし硬化させ固着させます。その結果、脱出や出血がなくなってゆきます。
手術と比べて治療後に「傷口が痛む」というようなことはなく、身体への負担が小さく
仕事への復帰が早い治療法です。正しく治療適応対象を選べば手術と同等に近い
治療成績が示されています。
ジオン注を投与する前には肛門周囲へ局所麻酔を行なって肛門周囲の筋肉を緩め治療を
しやすくしますが、体型・年齢によっては麻酔なしでも可能です。緊張の強い方には
仙骨硬膜外麻酔という臀部全体の麻酔を行うこともあります。腰椎麻酔と異なり
下半身全体に麻酔するわけではないので治療の当日歩いて帰ることができます
(半日の日帰りです)。腰痛麻酔後にみられる頭痛の心配もありません。
硬化療法は保険診療です。費用は3割負担の場合で1.5万~2万円くらい、
1割負担の場合で 5~7千円くらいになります。
図1 |
ジオン注は、一つの痔核に対して 4か所に分割して投与します(図1)。 痔核に薬液を十分に浸透させるための 方法で、四段階式注射法といいます。 複数の痔核がある場合、各々に 同手技をくり返します。
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図2 |
投与後の早い時期に痔核へ流れ込む |
(注1)ジオン注の治療対象となる痔は「脱出を伴う内痔核」です。
指で押し込まないと戻らない痔、指で押し込んでも戻らず常に脱出している痔です。
外痔核、痔瘻、裂肛などは他の治療方法が必要です。
詳細は外科外来でご相談ください。
(注2)ジオン注とは中国で開発された消痔霊注射薬の改良薬で田辺三菱製薬から
発売されています。成分は硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸です。